大竹伸朗 「既にそこにあるもの」

直接心に突き当たり、はらわたに食い込んでくるもの、



既にそこにあるもの


「既にそこにあるもの」
大竹 伸朗
発行/新潮社
価格/2100円
(単行本は絶版、文庫版の販売あり)



高山さんの「日々ごはん」の中に
この本のことが書いてあって
読んでみたいなと思い買い求めたものです。

買って数年経ちますが
手にした当初
なんか難しいなあとか思ってしまい
本棚に当分置きっぱなしにしていました。

なんとなく
この前の会社の新年会にこの本をもってきました。
朝にバイキングを食べてから
送迎バスを待つ間に読んだのですが
面白かったんです。コレが。
自分は何をみていたのかなあ、とつくづく思いました。

最初は、まったく興味がないことでも
時間をおくと、それがひっくり返ることがあります。
物事にはすぐにわかるものと、わからないものがある
と、こういう時に思います。


ぐっっときたのがネオン菅ブルースの章
坂口安吾が「日本文化私観」でふれた「美について」に関する一文
家に帰って手持ちの安吾全集をひっぱり出しました。

刑務所とドライアイス工場、旅先でみかけた軍艦に
感じる共通の美しさについて
それは美のための細工のほどこされたものではなく
必要な機能以外のものをそぎ落としたもの
そこに存在するために必要なものをしか持ち合わせないもの
そういうものが持つ美しさ

また長く何度も読み返す本がふえたことが
うれしくて仕方ないこの頃です。




追記:

文庫 坂口安吾全集14


新年早々、埃をかぶっていたこの全集をみて
あ、今年は坂口安吾を読もうと、ぼんやり思ったのですが
今回のめぐり合わせは
いいキッカケになりしました。
ラッキー。



「ハゴロモ」 よしもとばなな

サッポ一番と冬のハゴロモ。


よしもとばなな「ハゴロモ」


「ハゴロモ」
よしもとばなな
発行/新潮社
価格/1365円



この本を初めて読んだのは冬ではなかったように思います。
いま思えば、冬のお話なのに、ちょっともったいないかな。
と考えたりもします。ぜいたくなことですが。

お話にでてくる人たちは
それぞれ深い深い傷をおっていて
でも、それを見ないふりするわけではなく
ゆっくりと回復しようしている感じです。

そして温かいものがたくさん出てきます。

人と人との縁とか
小さい子どもの手袋とか
バスターミナルの神様とか
夜中に食べるサッポロ一番!の塩と味噌ラーメンのミックスとか

大きな川が流れる寒い寒い
それこそ、体の芯が冷え込むような町のお話なのですが
読み終わると、なんとも温かい。

春に読んでも、夏に読んでも、秋に読んでも
もちろんいいのですが
何回か読み返すうちに
たまたま冬に読んだら、
本当によかった。
なので、
忘れないようここに書いておきます。

冬のハゴロモの話。

高山なおみのビーさんの料理

ごはんと、お皿の仕切り。


高山なおみのビーさんの料理

「高山なおみのビーさんの料理」
高山 なおみ




映画「ホノカアボーイ」でビーさんが作っていた料理。
担当は、料理家の高山なおみさん。
DVDの初回特典である本書には
映画の中に登場したビーさんの料理が収められています。

レオに巻き方を教えていたロールキャベツ
猫のえさって言っていた魚の煮付け
映画館で売っていたビーさんのマサラダ
レオに初めて作ったお昼ごはんの数々。
そしてレオがビーさんのために作ったカレー。(マンゴージャム入り)

「映画をみ終わって、この本を開いてくださってるみなさん。
こんどはあなたがビーさんのつもりになって、
ぜひ誰かにごはんを作ってあげてください。」と
高山さんは言っています。

映画の中のビーさんは
レオにごはんを作るのが本当にたのしそうでした。
鍋にあった煮魚をつまみ食いするレオをみて
「ごはんを作ってあげますから、いらっしゃい。」というビーさん。
それを、おししそうに食べるレオ。

本書の巻末には実際のビーさんがレオに作った
ごはんの写真2枚がおさめられています。
お皿にアルミホイルで仕切りを作って
いろいろなおかずが、のせられています。
この仕切り、ビーさんはレオにだけやってあげていたそうです。


誰かのためにごはんを作る喜びと
誰かが作ってくれたごはんを食べるという喜び。
自分にとってホノカアボーイはそういうことを感じる映画です。
そして、この本もまた。







「ダライ・ラマ365日を生きる智慧」

執着しない。


ダライ・ラマ365日を生きる智慧



「ダライ・ラマ365日を生きる智慧」
ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ
発行/春秋社
価格/1785円



一昨日、ばななさんの本を読んでいたら
ダライ・ラマさんの本を読んだいう一文がありまして
読んでみたい気になりました。
ばななさんの読んでいた本は持っていなかったのですが
手元にあったのが、この本「ダライ・ラマ365日を生きる智慧」です。

一日一訓になっていて、365日になってます。
年はじめなので最近
何やら365日という言葉に反応します。

昼休みに読みました。

はっとしたり、うなったりの数十分、
続きを読むのがたのしみです。







「今日のデザート帖」 長尾智子

小さなしめくくり。


今日のデザート帖

「今日のデザート帖」
長尾 智子
発行/メディアファクトリー
価格/1470円


くだものを洗ってお皿にのせただけでは、デザートを作ったとは
言えない。けれど、それらに、お砂糖を入れて、とろりと泡立てた
生クリームを添えたら、それはデザートを作った、となります。

この本の最初の書き出しです。
思わずうなりました。

例えば、
洗っただけの、いちごではなく
粉砂糖をかけたいちごはデザートというわけです。

凝った作りでなくてはいけないわけではなく
少し手と加えるだけで
デザートがたのしめる。

この本にはそういったものがたくさん詰まっています。
最初のレシピはドライアプリコットのチョコレートがけ。
粉雪いちご レモン風味の材料は
いちご1パックと粉砂糖、レモンを適量。
くだもののシロップづけや
ブラウニー、三角のロールケーキ…

ちょっとした、ごはんの後のおたのしみ。
いかがですか?




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プロフィール

あべ

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スタッフ あべのブログ
 
「mogumogu」へようこそ!

元・書店員
そして今は縁あって、
お米を売っています。

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本好き
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(art-schoolやThe・ピーズ
 のライブに出没します)
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食いしん坊です〜
ヽ(´▽`)/





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